睡眠とは、一度眠ってしまったら朝までずっと一定というものではありません。眠りが深くなったり浅くなったりと、波があります。
身体も脳も休んでいる状態が「ノンレム睡眠」身体は休んでいるが、脳が完全に眠っていない状態を「レム睡眠」といいます。つまり、夢を見るのはレム睡眠時で、情報の整理や記憶の定着をしています。勉強したことも、レム睡眠時に脳に記憶させていますので、徹夜で勉強しても効果がない、しっかりと睡眠をとらないといけない訳です。
レム睡眠、ノンレム睡眠は、概ね90分でワンサイクルになって、一晩で4〜5回を繰りかえされます。スッキリと目覚める為には、90分の倍数で睡眠時間を決めると、有効的です。寝入りばなの1〜2回は、ノンレム睡眠の時間が長く、この時に、ぐっすりと眠ることが出来ると、熟睡感が得られます。睡眠の満足感は、長さの問題ではなく、この寝入りばな深い眠りが得られたかどうかで決まりますので、ベッドに入る前にリビングで寝てしまうと、熟睡感が得られないのです。
夜中に何度もトイレに起きるという方は、レム睡眠時に物音など何らかの影響で目が覚めてしまった可能性もあり、トイレを我慢できなくて目覚めたと勘違いされている方もいます。トイレが我慢出来る様であれば、無理して起きず、深呼吸をして、ゆっくりと目を閉じて眠りについて下さい。
ちなみに「金縛り」は、意識のあるのに身体が動かない、レム睡眠時に起きる生理現象です。